NOTHING IS REAL

ディスクレビュー

Black Tambourine / Black Tambourine (2010)

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Black Tambourineは1989-92に活躍したシューゲイザーのバンドだ。(ベックでもミッシェルでもない!)
 
ローファイな雰囲気も持った彼らはジザメリThe Jesus & Mary Chain)、パステルズ(The Pastels)、オレンジジュース(Orange Juice)なんかの80年代インディーはもちろん、意外なところからも影響を受けているようで、パンクのラモーンズRamones)のWhat's Your Game、サイケのラヴ(Love)のCan't Explainのカバーもしたりしている。
 
音としては、歪んでいるのにキラキラしたギターに遠くで夢みるように歌う(シューゲイザーなのでそれはそうなのだが)女性ボーカルが透明感を与え、それをタイトなドラムがほどよく引き締めているといった感じである。
甘酸っぱい!
 
ちなみに甘酸っぱいシューゲイザーバンド代表のペインズ(The Pains Of Being Pure At Heart)、彼らはBlack Tambourineの影響を受けていると発言している。
 
このふたバンドは同じSlumberlandというレーベルに所属している。レーベルで聴いてみるのもひとつの手ではないかと思う。
 
さて、レーベルで聴くより一般的な方法として、同じ人がやってる別のバンドも聴いてみるというのがある。
 
ボーカルがやってる別のバンドはThe Castaway Stonesという。
アノラックに分類されるのだろうか?
私は毒っ気を抜かれたヴァセリンズ(The Vaselines)という印象を受けた(ヴァセリンズは歌詞をみるとけっこうな奔放さだ)。
後ノリのゆったりしたリズムが特徴。Black Tambourineのような疾走感を求めるならあんまりおすすめしない。
 
最後に、コンピ1発目の曲のリンクを貼って終わりにしよう。